製作秘話①~調香 Dizzy Green~

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香りを感じた瞬間に、今いる空間から別の空間へ飛んでいける。

そんな香りを作りたい!と始まった香り決めの作業。

根詰めて仕事をしている時どんな空間へ飛んでいきたいかを考えた時、真っ先に頭に浮かんだのは広い草原の風景でした。

草原といっても乾いたものではなく、日本の夏特有の朝露が残っているような原っぱ。

子どもの頃、お昼ごはんに呼ばれるまで何時間も蝶やバッタを追いかけた近所の草むら。

そんなグリーンいっぱいの香りを感じることができたら仕事中のちょっとした休憩時間にも一瞬で気持ちがリセットされる気がする。

 

私自身、グリーン系と言われる香水やルームフレグランスをいくつか持っていたのですが、もっとグリーンだけが詰め込まれたようなものは作れないかと思い、とにかくグリーンでいっぱい、グリーンそのものの香りを作りたい!とOEM先である金熊工場の担当者さんへお伝えしました。

 

そうして1本目の試作品が出来上がりました。

その香りを初めてチームメンバーで試した時、ブランドディレクターであるHさんが『バッタ!バッタの匂いがする!!』と言ったこと、未だに忘れられません。

バッタでいいのか・・?と不安に思ったのと同時にバッタと形容されるくらいの香りはまさに思い描いていた通り今までにないグリーンいっぱいの香りなのかもしれないなとも思いました。

その後担当の方と何度も試行錯誤し出来上がった香りが今のDizzy Greenの香りになります。

 

Dizzy Greenが完成した後に、某百貨店へ行き、香水売り場で『このブランドで一番グリーンを感じる香りはどれですか?』といくつか香りを試させてもらいましたが、私たちのDizzy Greenよりもグリーンいっぱいの香りには出会えませんでした。

かなりのポジティブ思考の持ち主である私は『グリーン系香水界を制したかもしれない。』と発売前にも関わらず確信したくらいです。

 

グリーンの香りがお好きな方にはぜひ強くお勧めしたい香りになっています。

今お使いのグリーンの香りに物足りなさを感じている方も是非一度お試しいただけたらそのグリーン具合にご納得いただけると思います。

一瞬で草むらを駆け回っていた子どもの頃へ戻るような感覚をDizzy Greenでぜひ体験してみてください。

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製作秘話②~調香 Romantic Deep Bubbles~

By marketingholografy

Romantic Deep Bubblesはその名の通り1プッシュすると泡で満たされたバスルームのような清潔感のある香りが広がります。   他の2つの香り(Dizzy Green The Theatre)がすこし尖った香りであるため、できるだけ多くの人に受け入れてもらえる親しみのある香りにしたいという思いがありました。 誰もが好きな香り、安心する香りの代表と言えばやはり石鹸の香り。 石鹸の香りのフレグランスは数多くありますが、inch blank_.らしく爽やかで透明感のある香りを目指しました。 香りを作っていく上で私たちが頭に思い浮かべたのは、猫脚のバスタブが似合う、窓からは海が一面に広がるようなそんなバスルーム。 残念ながら日本でそのようなバスルームに出会えることはなかなかありませんが、香り作りの期間がコロナ禍真っ只中だったこともあり、思うように旅行に行けない気持ちも加わり空想は無限に広がりました。   以前ご紹介したDizzy Greenは『グリーン系香水界で一番グリーンを詰め込んだ香りにしたい!』という強い希望が詰まっていましたし、 次回ご紹介する予定のThe Theatreは代表と私との出会いである“劇場”をテーマに製作していったため実体験に基づくストーリーがありました。 この2つに比べると、できるだけ多くの人に受け入れてもらえる、いわば万人受けをを目指したRomantic Deep Bubblesは私にとって少し影の薄い存在でした。 ただ、発売を開始してみるまで全く予想していなかったのですが、男性人気が非常に高いのがこちらのRomantic Deep Bubblesなんです。 嫌味のない石鹸の香りが、清潔感を感じていただけて、今まで香り製品にあまりなじみがなかった方にも受け入れやすい香りとなっているようです。 当初の想いが香りとなって皆さまに伝わったんだなと大変うれしく思っています。...

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WBC日本優勝おめでとうございます!

By marketingholografy

今回の侍ジャパンで『17』をつけていたのは日本ハムファイターズの伊藤大海選手。 MVPに輝いた大谷翔平選手もエンゼルスでは背番号『17』を、165キロを出した佐々木朗希選手もロッテでは『17』を背負われています。突然香りの話でなくて恐縮ですが、inch blank_.にとって『17』はプロダクト構想時よりとても大切にしてきた数字です。今回のWBCでの『17』にゆかりある選手の方々の躍動は大変印象に残りました。侍ジャパンの皆さま素晴らしい瞬間を熱い日々をありがとうございました!

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