などを思い浮かべますが、なんだかそれはとても“大それた休憩”のように感じていました。
5分10分の休憩ももちろん大切ではあるけれど、もっと手軽な、数秒の、ミントタブレットを口の中に放り込む程度の、気分の切り替え、深呼吸。
そんな数秒の休憩を創り出せるようなプロダクトはできないものか。
当初、コロナ禍であったこともあり、普段の生活スペースで仕事をする日が多くありました。
日常から仕事への切り替え、オンオフの切り替えがうまくできないことが多いことも毎日の悩みでした。
そこから香りで手軽に気分の切り替えができないものかと考えるようになりました。
これまでもお部屋のルームフレグランスを使用してきましたが、有名なディフューザーに多い海外製のものなどは、香りがかなり強く感じることも多く、なかなか良いものに出会えずにいました。
また1度使い始めるとしばらくは他の香りを楽しむことができないことも悩みの種でした。
しかし、インターネットを見ても『香りが長く続くルームフレグランス』の特集はあっても『香り残りの少ないルームフレグランス』の特集はありません。
それならば香り残りが少なく手軽に使えるフレグランスをinch blank_.の最初のプロダクトとしようと決めました。
inch blankの17inchシリーズは香りの拡散力や持続力を求めるのではなく、自分の周りにだけさりげなく香らせることを目的としています。
多くの人が自分のパーソナルスペースと考える平均はおよそ45センチ前後だそうです。
17inchシリーズは自分の半径17inchのパーソナルスペースにさりげなく香らせるフレグランスとして命名されました。
17inchシリーズとしてフレグランスを作りたいということまでは決まったものの、どこで作るかという問題がすぐに出てきました。
海外の工場で大量生産すれば価格は抑えられるし、納期も早く製作してもらえる。しかし製造工程が自分たちの見えないところで大切な商品がつくられていくことへの不安がありました。
そんな時に出会えたのが八ヶ岳南麓に工場を構える香水工房である金熊香水でした。
八ヶ岳の美しい自然に囲まれた工場では、日本の気候、風土に合わせた、優しくて柔らかく、毎日の生活の中で気軽に使っていただける香水づくりをしています。(金熊香水HPより)
inch blank_.の最初のプロダクトである17inchシリーズの3種類の香りは、八ヶ岳の自然の中で日本の美しい四季を感じながら1本1本丁寧に作られ、日本の住空間に合ったほのかで上品な香りができあがりました。
一言でフレグランスと言っても香水とルームフレグランスとでは化粧品と雑貨という大きな違いがあります。私たちの17inchシリーズは直接皮膚につけることができる化粧品登録がされておりますので、香水としての使用も可能となっています。